QnA Maker を作成する
前提条件
- Azureのアカウントを持っている
価格レベル
QnA Maker は、Azure の複数のリソース(Cognitive Search, Azure Search, App Service など)を組み合わせて提供されている製品みたいなもので、価格レベルや制限は組み合わされたそれぞれのリソースの影響を受ける。 価格レベルは Free と Standard があるが、Free の特徴は下記の通り:
- サブスクリプション当たり1つしか作成できない。
- 作成できるナレッジベースは2つ。
- Azure Cognitive Search の Free で作成できるインデックスの最大数は 3 だが、そのうち1つは
testkb
という名前でテスト用のナレッジベースとして使われている。
- Azure Cognitive Search の Free で作成できるインデックスの最大数は 3 だが、そのうち1つは
QnA Maker のリソースを作成する
Azure ポータルサイトで QnA Maker のリソースを作成する。
- リソースグループ - 特に決まりやこだわりがない場合、QnA Maker用に新しいリソースグループを作ると分かりやすい。
- 価格レベル - お試しの場合は Free を選ぶ。
- App Insights - 会話のログを残したい場合は、「有効」にする。チャットボットアプリ側で詳細なログを記録するのであれば、ここでは無効にしておいた方がよい。
「確認および作成」を押したあと、しばらく待つと各リソースが作成される。
App Service プランを変更する
QnA Maker と同時に新しい App Service と App Service プランを作成すると、価格が有料の「S1」になっているので、トライアル目的ならこれを無料の「F1」へ変えておく。
手順は下記の通り:
Azureポータルサイトにて、App Service プランのリソースを選択し、「スケールアップ」→「開発/テスト」→「F1」とクリック。その後、「適用」を押して確定させる。
App Insights の上限を設定する
App Insightsを有効にした場合、データ量などの上限を設定しておいた方がいい。 データ転送量は1ヶ月あたり5GBまでが無料だが、それ以上はお金がかかる。
参考:価格 - Azure Monitor | Microsoft Azure
上限を設定する手順は以下の通り:
Azureポータルサイトにて、App Insights のリソースを選択し、「使用とコストの見積もり」→「日次上限」とクリック。 日次ボリュームの上限の欄に、「0.1」と入力して、OKをクリックする。こうしておけば1ヶ月当たりの上限を3GBへ制限できる(5GBギリギリを目指すなら、0.16か?)。
ナレッジベースを作成する
QnA Makerのサイトへ移動し、メニューの「Create a knowledge base」をクリック。
さきほど作成した QnAサービスを指定し、次へ進む。
STEP 3 のナレッジベースの名前を入力する。
STEP 4 は初期データとして登録したいFAQのデータがあれば指定する。 Chit-chatは、雑談のQ&Aのデータ。日本語版があるようなので、必要なら追加する。 ただ、無料プランでQnAサービスを作った場合は、ファイルサイズが最大(1MB)を超えて登録できない場合がある。
QnA Maker で作られるリソース
参考:Azure リソース - QnA Maker - Azure Cognitive Services | Microsoft Docs
QnAサービスで作られるリソースについては、上記サイトを参照。 求めるパフォーマンスに合わせて、どのリソースの価格レベルを上げればよいか等の参考になると思われる。